印刷付加価値博、第二回を開催します

何故「印刷付加価値博を開催するのか

智慧とアイデア、卓越した技術と生産手段、誰にどのように届けるか
「印刷の価値」発見と、さらに磨きをかける情報交流の場を造る

私たちの生活は無数の印刷技術によって支えられている。目覚まし時計やラジオ、テレビ、冷蔵庫、炊飯器、トースター、そしてスマホもそうだ。それらに組み込まれたプリント基板やシャドウマスク、操作パネルや外装等、あまりにも生活に溶け込んでいる「印刷」に気を留める人はいない。商品購入の対価は、それら印刷技術に対して直接支払われているわけでは無いからだ。
その一方で、商品の販促活動に使われるチラシやカタログ、ダイレクトメールを始めとする商業印刷物、書籍やアルバム、紙器・パッケージ、シール・ラベル等は印刷物としての役割価値に対価が設定される。一般の印刷企業が取り組む収益確保の市場がここに存在する。
特に商業印刷は販促効果を高めるマーケティング活動の主体メディアとして、Web上で展開するデジタルマーケティングと融合する手法が求められてきている。同一情報の大量配布からパーソナライズ情報へ転換する過程の中で、取り組む内容が変わり、人の考え方が変わり、経営の質が変わろうとしている。この転換の中で中小印刷業界独特の文化が生まれようとしている。
企業のありようが変わる一つの具体的な姿を、日常の知恵とアイデア、卓越した技術と優れた生産設備で生み出す各社の付加価値製品を、「印刷付加価値博」として紹介する場をJP展会場に設定することにした。来場する印刷企業には新たな発見と導入利用の機会の提供を、また一般の最終エンドユウーザーの方々には、付加価値印刷物から得られる驚きや感動を通して、中小印刷企業が取り組む「印刷技術の現在」を再認識してもらうことを目的としていく。 展示された各製品に来場者がどのような関心を示すのか、その対象物に何か傾向があるのか、嗜好的な物か実用的な物か、市場の反応を探る一端とするために、「一番興味を持った製品」を投票してもらうコンテストも併催する。投票の多かった製品5点を選び表彰することで、企業意欲を高めることにつながればと思っている。
JP展では、付加価値の存在基点として①メーカーが提供する設備機能価値を活かした製品づくり、②企業の独自アイデアによる製品価値の創出、③IT技術を取り込んだソフト価値の創出、④デジタルマーケティングと印刷物出力によるソリューション価値、の4つを設定して、それでの分野での取り組みを推奨している。
JP2017で開催される「印刷付加価値」は第2回目となるが、ソフト価値、ソリューション価値のベースとなる技術の確立と派生製品の出展までには、まだ多少の時間を要するだろう。しかし、印刷業界が一般の消費者や発注者に「印刷業界の姿」として認識してもらいたいのはこの点にある。そのためにも、印刷業界の内々で開催する「印刷付加価値博」ではなく、多くの一般印刷使用者の眼と声を反映する場を通した共生が大事なことだと考えている。