JP展について

JP2019はこう変わります

 出展各社では、「来場される方々が、自社の経営実態と革新する業界の事実との間で、何をどのように解決していきたいと考えているのか」、その相談を受けたいと考えている。
「すでに導入されている設備や技術の中に、その解決策をどのような形で埋め込んでいけば良いのか」に応え、さらに発展する道筋を共に考えていくことが望まれる。変わるデジタル社会の活況を支える側に立つ印刷業界として、より具体的な形で、より堅実な構想のもとに、体質強化策を見つけ出していけるJP展を確立していきたいと考えている。
そのうえで、「JP2019・ICTと印刷展」が設定するプリプレス工程以前のFrontが持つ機能として、次のことが挙げられる。
企業の証明
 モノづくりとしての印刷企業には企画・デザインがある。その根底としてイディアから始まるアイデア・プロデュース力が求められている。これをどのような形で成果物につなげるのかを証明することが需要獲得のカギとなる。それは企業の社会的責任でもあり、結果としての信用力にもつながる。
また、印刷物として、どのような製品を作るのか、どのような技術を持っているのか。この課題に対しては、JP展から派生誕生した「販促アイデア協議会」の協力を得て「販促アイデアグランプリ2019」を会場内に設置し、参加各企業34社の活動実例でヒントを提供していく。
需要の創出
 作業効率や自動化を進めるにしても、生産力を生かす仕事量が確保されていなければ先には進まない。「需要創出」という合言葉だけでは疑問が残る。小ロット・多品種・効率生産を目指す前提に浮上するこの課題を解決するために、どのような仕組みを作るのか、JP展に足を運ぶ来場者の最大の目的がここにある。
「販促アイデアグランプリ」エリアで示されるアイデア製品と併せて、効率生産を前提とするケースでは、デジタル印刷機メーカーが展示する事例サンプルや、デジタル加飾機器による技術アイデア製品に道を求めることができると思われる。先進企業が取り組むOEM事業の実例を紹介することにより、クライアントが求める需要構造を変革する動きがすでに誕生していることを紹介していく。
需要獲得のためのフローづくり
 「モノづくりとコトづくり」。業界の中ではよく使われている言葉ではあるが、「コトづくり」に定形された方程式は示されていない。種まきから収穫まで時間がかかることもその理由のひとつと考えられる。
クライアントの要望や困りごとに対する直感力や調査・分析・発見と具体化に向けた社内体制の整備など、長期的な取り組みが必要となり、その成果は大きな市場を獲得することに結び付いている。
「スマートファクトリー構想」を目指す企業は、それぞれの需要獲得策の仕組みを完成させた企業が、その生産ラインとして構築していくと思われる。
 言い換えれば、どのような設備を考えるにしても、「その前に需要構造の確立あり」が前提となる。
さらに言い換えれば、自動化の前にその自動化ラインに適応する仕事が用意されているかどうかにかかっている。
設備の組立
 設備を導入するためには資金的にも人的にも、それに見合う仕事の質量が求められる。失敗しない効率的な設備を選択するためにもFront以前の需要創出策を十分に考えることが必要となる。
この営業力と設備力は、デジタル機器という得体のしれない能力と、知恵と知識と情熱という人間力の等価交換であることも確かである。人口減少による人手不足が問われる中で、人手を設備に転換しなければならない時代の中にいる。
企業の継続発展のために設備の効率化が必要となる一方で、効率運用のためには仕事量の確保が必要にもなる。こうしたトレードオフの状況は、どのような場合でも付きまとう。その突破口を見つけるのは、何時の時でも人の意欲と設備力の調和にあると言える。
矛盾課題からの脱出
 JP展は、スマートファクトリーの構想を提示するわけではない。できる所からの自動化は必須条件としながらも、着実に自動化のステップを積み重ねられる道を探すことを目的としている。そのために一番手堅い方策として、Flont側から体制を固め、突破口となる適切な設備を見つけてもらうことを目指していく。