JPトピックス

JPトピックス一覧
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2016年03月24日
先ずはこのサイトが今回から模様替えをしたことにお気づきでしょうか。「見ればわかる!」って、そうなんです。体験すれば、これまでとの違いが一目瞭然にわかるのです。 「だからどうなんだ!」って、そうなんです。JP展も昨年までと大きく変わるのです。正確には、大きく変わる序章なのです。本番は来年開催のJP展まで持ち越しますが、変化の前の変化、それをご確認いただきたいのです。 「プレJPを開催します」 まるでミステリー。変化の予兆を、「プレJP」でご紹介する内容から推理してください。 それでも変化の外観はご理解いただけますが、来年の中身はおそらくお分かりにならないでしょう。それでいいのです。「プレJP」は今年のJPの中身をご説明するためのものですから。 謎解きの会場は 太閤園       「不思議な紙風船」が目印です ヒント提供日時は 4月8日(金)午後2時~3時  ヒント提供者は  西井幾雄JP産業展協会会長          安藤光信JP産業展協会事務局長 謎解きへの助言  4月8日(金)午後3時~午後4時10分 キーワードは「デジタル印刷機」 助言者は     宮本泰夫バリューマシンインターナショナル副社長          謎解きの情報交流会 太閤園ガーデンホール(この会参加には会費5000円が必要です)          午後4時半から午後6時          関係者が真実を求めてパーティー形式で意見交換をします いかがですか。あなたも「JPの謎とき」に参加しませんか。 申し込みは以下の参加申込書に必要事項を記載の上FAXにてお申込みください。 ◆◆参加表申込書◆◆ ≫ニュース全文を読む

2015年11月06日
LINE(ライン)のクリエーターズから「JP公認キャラクター 赤色フクロー」の スタンプが販売開始!! 下記アドレスでチェックしてください ※知識と知恵を必要な人に届ける使者「赤色フクロー」※ ≫ニュース全文を読む

2015年02月06日
3月13日(金)午後3時から 太閤園ガーデンホールにて開催   「未年 未来・忍耐・アベノミクス」でスタートした今年も、早くも2月に入りました。本年5月14日から16日まで、インテックス大阪5号館を会場に開催されます「JP2015情報・印刷産業展」に関する開催概要をご紹介する「プレJP」のご案内を申し上げる時期を迎えました。 「ものづくり大阪・生活を彩る印刷技術」をメインテーマに、「収益に転嫁できる付加価値づくり」を会場内テーマとするダブルテーマで開催する意味をご説明するとともに、新たなビジネスモデルの創出を前提とした付加価値づくりには「販促マーケティング」の考え方や提案技術が必要になることをご提示させていただくとともに、こうした取り組みに協賛協力の意を示される方々のご紹介をさせていただこうと考えています。 JP2015情報・印刷産業展の概要ご紹介のあとには、ご来賓のご参加を得て情報交流会を開催させていただきますので、近未来の印刷産業の姿を多くの方々との意見交換の中でお考えいただければ幸いです。どうぞ3月13日の「プレJP」のために、スケジュールの御調整をいただけますようお願い申し上げる次第です   【プログラム】   テーマ  「JP2015情報・印刷産業展」開催概要のご紹介 会 場  大阪太閤園ガーデンホール 日 時  3月13日(金)       午後15時から19時30頃まで(受付2時半)  内 容  開催概要のご紹介    15時~15時30分    基調講演          15時40分~16時40分                  テーマ 「いよいよ始まる印刷とネット通販マッチングビジネス」                    講師 花井秀勝氏(株式会社フユージョン代表取締役会長)   テーマ協賛団体ご紹介  16時40分~17時                    ご紹介団体  特定非営利活動法人「販促AR推進機構」 井戸剛理事長                         学校法人日本プリンティングアカデミー 猪股康之学校長                         映像コンテンツ制作グループ    情報交流会      17時~19時ころまで                    会場  太閤園フォレストルーム   会 費  無料   [contact-form-7 id="1156" title="プレJP申込み"] ≫ニュース全文を読む

2015年02月02日
「印刷とAR・スマホ」による新たな印刷の価値創出に向けた交流の場を提供して約1年間の活動を続けてきた「仲間の駅」が、今年1月9日に大阪市から特定非営利活動法人「販促AR推進機構」としての設立認証を受け、15日に法人登記を完了して当初事業の活動を本格化させる。 これまでに印刷企業を中心とする30社が会員として登録をしているが、NPO認証を機に、志を同じくする会員募集を積極化させる。AR機能を発揮するエンジンをはじめとする各種アプリケーションの紹介と開発支援を行うとともに、コンテンツ制作に伴う技術支援、またARを利用する用途開発における支援を軸とする6項目全36講座のプログラムによる教育事業をスタートさせる。このため大阪市との共催による大阪駅前のグランフロントC棟7階の大阪イノベーションハブ内での、AR制作を検討する印刷企業とARを採用したい一般ユーザーによる「シーズとニーズのマッチング会」をはじめ、JP情報・印刷産業展との共催によるAR普 及のための活動は継続実施していく。 ARに関する新たな技術情報を発信するため、昨年12月開催のマッチング会では、ウェアラブルデバイスによる新たな展開を紹介したが、1月29日に大阪イノベーションハブで開催するマッチング会では、株式会社FStyle社の宇野将人社長を招きi―BeacomとAR技術を結合させた新たな手法を紹介し、その技術の応用方法について参加者と討議していくことにしている。このイノベーションハブで開催する公開討論会への参加はすべて無料で実施している。 またARのデジタル編集についてはサイバネットの協力を得て、メタイオクリエイターによる簡便な操作でコンテンツ編集を可能にする技術の紹介を行っている。   ≫ニュース全文を読む

2015年02月02日
先が見えない時代だからこそ印刷物の効果分析力の提供を   花井秀勝氏は1991年にフュージョン株式会社を設立し、2011年に代表取締役会長に就任している。本社を札幌市中央区南15条西9丁目2―30に置き、東京オフィス(東京都千代田区麹町2丁目4番麹町鶴屋八幡ビル)と福岡オフィス(福岡県博多区博多駅前4丁目13―16)で全国的な活動を続けている。 DM等による販促活動を指導教育する内容は、戦略策定から具体的なセールスプロモーション・販促計画ディレクション・データベース分析・POSデータ/営業データ・各種データ分析など多岐にわたる。今回販促AR推進機構が,AR制作技術および市場での用途技術開発と共に重視する販促活動支援としてのマーケティング理論を、花井氏自身の監修による「販促ARマーケティング講座」として実施することになった。印刷業界はもとよりAR採用を検討する中小クライアントの参加も可能とする同講座は、第1回目のスタートを特別講演のかたちで3月13日に開催される「プレJP」で花井氏を講師に迎えて「いよいよ始まるデジタル印刷とネット通販マッチングビジネス」をテーマに開始される。大阪太閤園を会場に午後15時から16時半まで行われる同講演会は、「プレJP」参加者は無料となる。1970年代の初め、学校を卒業して単身アメリカにわたった花井秀勝氏は、ビジネススクールに通いながらコンビニエンスストアの出店計画や日本酒メーカーの市場開拓をテーマに研究に明け暮れた。当時は、すでにコンピューターがマーケティングの世界に関わってきている時で花井氏は1980年代にはすでにエリアマーケティングのシステムを開発し、1991年にはフュージョン株式会社を設立している。 フュージョン設立後は全国各地から求められる講演も500回に上る実績を持つ花井氏は日本企業の弱点を、「私は、発想が良くても分析に弱いのが日本人だと思います。少子高齢化が進み。先が見えない時代だからこそ、分析が一層大切になるのではないでしょうか」と語っている。 販促AR推進機構で毎月1回の定期的講座となる「販促ARマーケティング講座」は6カ月サイクルで開催されるが、各講座の内容は次の内容になる。■第1講座「顧客情報と販促マーケティング」内容=(1)顧客情報の収集について、(2)データベース構築、(3)販売促進の原理。■第2講座「顧客情報の分析・解析からの販促と対策」内容=(1)解析の理論、(2)データから読む販促。■第3講座「地域情報と顧客情報の利活用としての販促」内容=(1)情報とは、(2)顧客情報の分類と分析。■第4講座「購買データからの販促視点」内容=(1)売れ筋と死に筋商品の見分け方、(2)クロスメディアとタイミング。■第5講座「データ収集の課題と法対策」内容=(1)関連法と今後の展開、(2)パーミッションについて。■第6講座「いよいよ始まるデジタル印刷とネット通販マッチングビジネス」内容=(1)通販と店舗戦略、(2)販促通販ガイド。 ≫ニュース全文を読む

2015年02月02日
印刷業界と共に市場購買行動に貢献を   電子媒体の登場によるネットワーク通信の時代を迎えて、ペーパーメディアとデジタルメディアとを併せ持つコミュニケーション技術が日常生活の中に浸透して来ています。 しかし、人と人とのつながりを促進、サポートするコミュニティー型のウェブサイトなどを含む今日のコミュニケーション構造を、一般生活者が単独で取り込むにはやはり大きな壁があるのも事実です。 一方、誰にでも馴染みの深い印刷物と、スマートフォンや各種のデジタル通信機器を介して、ユーザーに価値ある追加提供することができるAR(拡張現実)というものがあります。 このAR技術の採用が市場で進むことによって、日常の購買行動をさらに楽しく、プラスのお得を生み出す様式に変えていくことができ、時間と労力を要した不特定多数の生活者にゆとりと経済的優位性を提供することになります。 この法人は特定非営利活動に係る事業として以下の活動を行います。  1.IT情報発信事業=生活の基盤となる情報の作り方・伝達の仕方・情報処理の仕方は変化しながら、社会や経済が発展してきています。その流れの中核として、今注目されているAR技術を、購買行動を変化させる先端技術として提供するとともに、今後の技術変化をいち早く発信しながら情報化社会の発展を、市民生活の身近な形に変えていきます。 2.地域経済生活化事業=人間の共同生活に必要な物資を、どのような形で消費するか、この日常の消費活動を手間や費用を削減する形で、しかもワクワクする思いで進められるARサービスを、地域経済活性化の重要ツールとして普及させることを目指しています。 3.コミュニティー創生事業=情報化社会における地域経済の活性化は、住民が一体となって行う「まちおこし」によって熟成します。スマートフォンとウェブが普及した現在は、まさに特定の地域、あるいは地域を超えた形でコミュニティーを造りだすのに適しています。人の流れや動きを作るARを、まちおこしに採用するプロデュース事業を提案していきます。 4.教育支援事業=利用者を来店しやすく誘導するARサービスは、割引クーポンで購入を促進し、店に来れば景品やキャンペーン企画が提供され、定員は利用者が取得しているクーポンを使って商品購入を促します。この仕組みを採用して新規事業を立ち上げる企業や、未来を目指す若い人々がベンチャー企業を立ち上げることも可能です。そうした新しい人材の掘りおこしと育成に取り組みます。 5.広報発信事業=ARサービスは一般市民のためのものです。そのためにも多くの機会をとらえて、ARの実体験をしてもらわなければなりません。この法人は紙媒体とデジタルの融合を目指す立場から、印刷業界の協力を得て「あなたの生活に寄り添うAR」のワクワク感を広く伝えていくことを使命の一つとしています。 ≫ニュース全文を読む

2014年11月19日
  メインテーマ「ものづくり大阪 生活を彩る印刷技術」 サブテーマ「ものづくり」から「価値づくり」へ 機能的価値から意味的価値への転換が求められています 印刷業の「価値づくり」に貴社はどのように対応されますか   主催者は6つの価値創出類型を提示しています   「ものづくり」から「価値づくり」へ。右肩上がりの高度経済成長に支えられた時代の「ものづくり」と、経済の伸びが鈍化し、印刷需要が低迷する21世紀の「ものづくり」では、そのつくる“モノ"の内容が同じであるとは思えません。ましてやインターネットやスマホなどのデジタル情報媒体の急速普及によって、負の影響を受ける紙媒体の将来を考えるならば、「印刷需要の伸びに依存した収益の上乗せ」によって成り立ったって来たこれまでのビジネスモデルのままでいるとするなら、21世紀の印刷産業がどのようになるかは目に見えています。来年の「JP2015情報・印刷産業展」が、テーマとして設定した「ものづくり大阪生活を彩る印刷技術」は、この課題に取り組んでいくことを意味しています。   新たなビジネスモデル創出への動き   印刷企業が印刷物の大量生産に応えるために、そろって時代の先端設備を揃え、メーカーが提供する同じ技術様式を採用してきた結果、業界は、縮小する印刷需要と共に料金競争の渦にのみ込まれました。印刷発注クライアントが求めるニーズ「使用価値」を満たすことで、印刷料金が支払われる「交換価値」が崩れたことによって起きた料金競争から逃れるために、新たな市場の創出が業界のテーマになって来ています。しかし、インターネットとスマホで展開するデジタル時代のマーケティング活動に適応する「価値づくり」に注視した具体的な対応策は、見つけ出されていません。顧客の要望を具体的な形にする機能を持つ印刷物の「使用価値」を、他の商品(その価値と同等の印刷料金)と交換する「交換価値」という2つの価値交換の図式からすれば、成熟した印刷産業の状況の中では、顧客自身が客観的にその価値を定義づける傾向が強く働き出すのは当然のことといえるでしょう。その結果として印刷企業の基本的な機能的価値では、勝負しにくくなってきているのも事実といえるでしょう。そのため、顧客ごとにその価値の受け止め方が異なる意味的価値への転換が求められてきています。 この転換を図るために、企業固有の生産及び営業手法における固有の強みを見つけて、他社と差別化した価値を生み出すことで、意味的価値への転換を図ることに努力が向けられています。この努力は、印刷物としての収益性を高める交換価値を強化することを目指して、基本的な使用価値にどのようなカタチで、どのような機能を付加することができるかという具体的な追求となって表れ、印刷物の根幹となるコンテンツの在り方や、情報媒体としての機能の在り方に焦点が絞られてきています。印刷の基本的な機能価値(ユーザーからすれば使用価値)は、各種の出力システムやプリプレスシステムのさらなる高度化に伴って価値評価はアップすると思われますが、しかし、そのことによって同時平行的に交換価値がアップするとは考え難いといえるでしょう。 収益に転嫁できる付加価値の追求は、これからの時代を見据えた継続的な「価値創出の仕組み」としてカタチづけていくことで、印刷業の「新たなビジネスモデル」を確立させることにもつながっていくものと考えられます。その意味では、印刷物の「価値づくり」は、印刷製品による収益転嫁を具体化するために戦略化されたものであり、その戦略を維持拡大していく各社固有の「企業づくり」につながっていくといえるでしょう。   6つの価値創出類型でJP展会場を構成   「JP2015情報・印刷産業展」を開催するにあたり、JP産業展協会は、収益に転嫁できる「交換価値」を高める「付加価値づくり」を6つの価値創出類型として分類し、JP展出展各企業様が提案する「価値づくり」に焦点をあて、JP展テーマの「ものづくり大阪生活を彩る印刷技術」と、そのサブテーマとなる「ものづくりは価値づくり」で統一された会場構成にすることを考えています。来場するお客様に少しでも役立つ情報を提供できるように、また出展各社様の製品を最も適切な見せ方で紹介することができるように、JP展会場全体が統一されたコンセプトで満たし、出展企業それぞれの技術や設備、考え方をクローズアップしていきたいと考えています。 そのために出展各社様の考え方や展示製品、技術、開発コンセプトを、以下に記します6つの価値創出類型のどの類型に合致するかをお教えいただき、会場構成の基礎要件として準備を進めていきたいと考えています。類型ごとに若干の説明を加えていますが、それぞれをご一読の上、出展各社様の考え方に合致すると思われる価値創出類型を選択していただき、別紙アンケート回答用紙に、なぜそのように考えるのか、その概略をご記入いただくとともに、充当する製品名・開発コンセプトを明記してください。貴社のご意見は、明年3月に開催します恒例の「プレJP」会場で配布する「JP事前案内パンフレット」に掲載して昨年同様に印刷関連企業全社に配布する計画です。ご対応いただきました各社の回答内容について、追加取材をさせていただきながら詳細情報としていきます。 つきましては、パンフ編集と制作スケジュールから、ご回答を1月末日を目途にご返送いただきたくお願い申し上げる次第です。ご記入いただいたアンケート用紙は、FAXまたは「JPホームページ」の同文案内の回答用紙からも自動送信をすることができます。   価値創出アンケートにご協力ください 収益に転嫁できる「価値づくり」・貴社の対応策をお聞かせください   価値創出類型は、「既存生産ライン」と「クライアントとエンドユーザーの声を活かす企業づくり」の2分野に大別して、それぞれに3つの価値創出への考え方を示しています。■1~■6の中から貴社の考え方に合致する類型番号を選択いただき、別紙解答用紙に記載された6つの該当番号に記入してお送りください。6つの類型に含まれない価値創出へのお考えをお持ちの場合は、アンケート回答用紙の■類型7■にコメントを添えて、製品名を明記してください   既存生産技術の中から生み出す付加サービス   ■印刷物の基本価値とサービス化 印刷物の価値の基本は、顧客の求めるものをカタチにする機能「使用価値」と、その価値をもって印刷収益に転嫁できる「交換価値」の2つで構成される。社会が印刷に求める役割は、政治・経済・生活文化や娯楽・教育・販売促進・流通など多岐にわたりますが、見やすく綺麗・正確であること、速やかに製品化すること、適正な価格であること、環境を損なわないこと、などの条件が伴います。この範疇でのサービス化は、美麗・高精細化、短納期、低価格といった概念になりますが、そうしたサービス化では料金に転嫁できる実効性は限界をきたしています。製品の在庫管理、配送サービスなど付帯的な業務サービスも考えられますが、これにも限度があります。お客様の発注量と価格との兼ね合いを考えなければなりませんし、小零細企業ではこのような発注先を確保している例は少ないと言えます。料金競争からの脱出を願う企業の多くは、中小規模の企業に集中するのはこのためではないでしょうか。各企業の強みを生かして差別化への道を模索するにしても、強みとなる要素を探しあぐねることになります。オフセット機を全廃して、デジタル印刷機で小ロット、短納期の道を探るにしても、本来のデジタル印刷機の特性を生かせる印刷市場を発見できるまでには至っていないのが現状ではないでしょうか。特にオフセット印刷機を主力に収益追求を行う企業においては、第3の「価値づくり」論として、印刷の基本機能を新たな考えのもとでステップアップさせるための「企業づくり」の必要性が浮上してきています。 インターネットを利用して印刷需要を吸収するWebプリントが、印刷ユーザーの利便に供する料金を設定して市場での伸びを示していますが、オフセット印刷で適正料金を堅持しながら需要増をはかろうとするならば、印刷物とその企業の「ブランド化」を目指さなければなりません。クライアントの意識の中に、自社の印刷技術や生産工程を象徴するブランド価値を長期的に示していく努力が求められます。例えば、最も時間が割かれる校正回数をフリーにして、発注者要求に徹底的に付き合う体制を確立、維持するためには、全社的に意識を革新する「企業づくり」が伴います。こうしたサービスと品質によってブランド化を達成するためには、営業をはじめ生産工程の全社員が社内および社外に対して発信するコミュニケーション力が重要になるのもまた確かです。Webプリントの場合でも、新たな体制づくり、企業づくりは同じように行われています。印刷機を軸に展開する場合でも、差別化を実現するための経営手法の転換が必要とされます。またこうした企業製品のブランド化と企業体制の変革を支えるためには、高度な自動化装置を備えた最新鋭の設備も欠かせません。既存生産設備と言っても、すべてにおいて競争力が求められます。資金力とリスク負担の気構えが経営者に求められる「特徴づくり」を前提とするため、誰でもが取り組める戦略とは言えないが、その分、他社との差別化は強化されるので汎愛でしょうか。   ■ワークフローがもたらす価値づくり 20世紀のモノづくりを主導したプリプレス・メーカーは、アナログからデジタルへの先鞭をつけたCTPワークフローを発展させて、デジタル化時代の統合管理システム「新世代ワークフロー」を提示して、全社機能を合理的に管理する経営システムを示しています。その中では、これまで渾然一体となっていた営業業務と生産業務を切り離し、それぞれでの両輪活動による企業の活性化を促さ宇土されています。その多くはオフセットとデジタルの2つの流れを融合するワンプリプレスによるプレートデータの共有による合理化とミス、ロスの防止策を強めるとともに、インターネットを活用した版データの遠隔地送信、クライアントとの校正確認などに新たな生産段階での価値創出策を示しています。iPadやスマホなどの通信機能を取り入れ、営業とお客様、生産工程を包含した各種側面からの合理化を促進する新世代ワークフローが生み出す実益性には、大きなものがありますが、印刷物発注者にとっても、発注から納入までに担当者が担うことになる時間、予定の立てにくさ、確認作業の不明確さ、こうしたことから抱える不快な思いから解放される大きなメリットを提供することになります。印刷物の満足水準に比べ、納入までのプロセスに対する満足水準は一応にして低いとみられています。生産工程での非効率な部分を限りなく排除し、同時に発注者サイドの納入プロセスの非効率な部分を排除する相乗効果を、ワークフローがもたらす最大の「価値」と捉えた価値創出戦略が、そろそろ具体的なカタチとなって表れてくるのではないでしょうか。 ■類型3■印刷最終工程での価値づくり 顧客ごとにその価値の受け止め方が異なる「意味的価値」を追求することは、現有設備や規模に関係なく、特徴ある印刷物を作成するための要素づくりとなる可能性は大きいといえるのではないでしょうか。受け止め方の違いによる印刷物の価値。この価値評価は、工芸としての印刷の側面からは極めて重要な評価基準と言えなくは有りません。一般的には、予想以上の感動、驚き、極端に言えば常識を超えた突飛な仕上がりをも含むことになる考え方を、印刷物生産工程のどこかで具体的なカタッチとしていくことも考えられるのではないでしょうか。 価値という概念で言えば、「物事の役に立つ性質」ということになりますが、時には、特に販促効果を狙う印刷物では、発注者のニーズと共に印刷製品を最終的に手にする人々に対する注目度を意思した仕上げ技術を追求することで価値づくりを実現できないでしょうか。特に製本後加工での、熟練したモノづくりの技術を、印刷企業と製本紙工業者による共同戦略がこれからの課題になって来ています。印刷製品が与える刺激によって感覚や知覚を揺り動かす心的現象が価値となるともいえます。いわゆる「感性価値」が注目されてきている所以でもあるでしょう。印刷製品が五感のうちの視覚、聴覚、皮膚感覚を刺激して、何らかの反応を引き起こす可能性は極めて高い。こうした反応変化も一つの情報を与えたことになり、印刷物の内容対象に対して、その性質や形態、関係性を受け手の世界で独自に発展させて把握することにも繋がります。固定化された印刷情報を、受け手の心的状態の中で、より身近な情報に拡大変化させる「感性価値」を真剣に考えていく必要性はあるでしょう。   クライアントとエンドユーザーの声を活かす「企業づくり」   ■類型4■新技術導入による価値づくり デジタル印刷によって、刷版を必要とするオフセット印刷の限界を超えた新たな機能が投入されている。ゴールド印刷や3D印刷(ニス厚盛りによる表現)などがすでに発表されているが、こうした新技術に適応するデジタル印刷市場は、導入企業が自ら開拓していかなければならない分野ともなる。成熟したオフセット印刷の領域では、発注者自身がその価値を見定める見識を培っている。だが新技術領域では、新たな驚きや興味を促すことができれば、企画提案の仕方次第でクライアントの「使用価値」度を高め、競争のない世界での「交換価値」を確保していける可能性を秘めています。 しかし、技術導入には新たな投資が必要になるため、単なる付加価値追求の目論見としては採算が合わなくなる。これまでの営業活動が、新技術を適合させる市場と隣接しているか、その市場を新市場として調査分析する機能を持っているか、社員の理解度を深めることができるかなどの課題もあるのも事実です。企業全体で新しい技術に対して、新しい使い方を考え出し、市場へのアプローチにどれだけの新たなアイデアと販促サンプルを造りだせるか、などの取り組みが必要になっています。こうした新技術の導入は、デジタル印刷の分野だけでなく、これからの発展分野と目されるフレキソ印刷やパッケージ、シール・ラベルにおいても同様の動きは出ていますが、オフセット時代の右へ倣への安直な対応は通らないのもまた確かです。市場分析と対応企画、必要技術を持つ各社とのアライアンスを組むことができるかなど、体制造りに準備時間と資金などの覚悟が担保される必要があるといえるでしょう。   ■類型5■コミュニケーション思考による感性価値 印刷企業が、印刷物の発注依頼をだすクライアントだけを見て仕事をしていたとすれば、印刷の「基本価値」以上の「価値づくり」は望めなくなるでしょう。同時に、そうした状況では、新たな市場創出は永遠に遠のいていくとともに、お客様の数も減少していくことになると言えるでしょう。クライアントと最終エンドユーザーの気持ちや願いなどの、見えない期待に近づくための企業努力と戦略が必要になって来ています。この印刷発注者の向こう側にある市場や最終クライアントの動きを反映した企画提案を作成することを重視する企業が、これからの印刷企業像を打ち立てるものとして注目されています。新ビジネスモデル創造の鍵になる戦略の1つとして、考えていく必要は有るでしょう。同時に、既存のクライアントに対しても、また新規に取り込みをかける企業でも、特にターゲットとして定められない企業に対しても、世情の動きを把握して、今、世の中はどのように動き、何が注目され、どのようなものが売れているのか。一般社会の購買行動はどのような展開をしているのか、若い人は、女性は、何にどのような反応を示すのかなど、印刷クライアントと最終エンドユーザーを繋ぐテーマに関心を持ち、営業企画書として具体化する力が、企業競争の勝負どころになって来ています。エンドユーザーの生の姿と市場動向に対する調査結果を営業活動に取り込み、目標としたクライアントに当てはめた販促企画にまとめて提案し、それに対するクライアントの意見を聞き、さらにプランを練り直すと同時に、企画実施による販促効果を添えて再提案する。 この営業活動の基本になるのはコミュニケーション能力だといえるでしょう。説得し、説き伏せ、承諾させる営業力ではなく、相手の隠れた心の声を聴きとる能力が大事になると言えます。そうした人材は規模の大小にかかわらず、社内に数人はいるはずです。これは設備力や企業規模に関係なく展開できる営業活動ですが、経営トップの考え方を全社員に徹底させるための教育など、長期的な計画が必要にもなるでしょう。同時に提案内容を確実に実現する設備を保有することも前提条件となるでしょう。 調査結果と販促効果を分析した企画提案が、ありきたりの内容であっては誰も興味を持ちません。あくまでも市場動向の新しい動きを反映させた新鮮味のある事柄が、ストーリー性を持つ展開で描かれていることが必要です。新鮮なデーターとストーリー性を要因として、クライアントが採用するならば、その提案企業を永続的な企画プランナーとして認めるようになり、持続的な収益確保を図ることにもつながっていきます。すでにこうした市場・顧客調査、分析、ストーリー企画案、コンテンツ内容、販促効果を踏まえた企画提案を実施する企業は増えてきていますが、こうした展開をするためには、新たな企業づくりを目指す全社的な取り組みが必要になるのも確かです。   ■類型6■モバイル・マーケティングへの挑戦と印刷物の価値づくり 電子メール送受信から始まった携帯電話の技術革新はカメラ、ミュージックプレイヤー、テレビ、ラジオ、GPS、電子マネーまでを取り込んで、インターネットを絡めたモバイル・マーケティングとして、現在ではCPインターネットマーケティングを凌ぐ役割を持ち始めています。今後もインタネットとの連携をさらに深める必要性から、光ファイバなみの通信速度を実現していくとみられ、動画などの大容量コンテンツを閲覧できる動きを見せています。インターネットサイトとつながるスマホを利用して、紙媒体の静止画とサイト上の各種情報を結び着けて、サイト所有者に関するサービスや取引情報を提供するスマホ+ARコンテンツによる購買行動促進効果が注目されています。その動きの中で、ARアプリとコンテンツ制作技術のさらなる改善も進められています。 サイト上の店舗と実店舗を結び着けるアプリ上の工夫と1~2分で展開されるコンテンツ訴求力を、PCコマース以上に高めていくことが課題といえますが、PCとは異なる持ち運びの便利さや若年層での普及を背景としたARコンテンツの在り方次第で、AR画像を配信する最初の印刷物は、実店舗内の商品カタログや垂れ幕、また販促効果の分析によるDMやはがき、エリア限定のチラシなどの制作受注を得る機会をもたらすチャンスに発展させるO2O戦略が具体化されつつあります。印刷企業は本来、印刷物のコンテンツを保有していないと言われますが、しかしコンテンツの制作技術が印刷企業の原点となっているのは確かですから、これからは自らの企画とアイデアによって1~2分の販促映像を制作提供することによって、閲覧者の感性を揺り動かし、紙媒体とスマホを連動させた販促活動を具体化することができる時代を迎えています。造る側、売る側と買う側、この間に起こる購買行動を改善する役割を担うことで印刷企業の新たな立場を目指す動きは顕著になって来ているといえるでしょう。欲しいものを的確に見つけ出し、満足のいく確認の基に、迅速に手に入れたい。同時に割引クーポンやサービス券の提供や、実店舗での各種の恩典を得る「楽しい買い物」の仕組みを、地場の個店や商店街に提案し、プロデュースする能力の養成が中小印刷企業の研究課題ともなっています。 こうしたARによる販促展開は、すでにグローバルブランドのメーカーと大手広告代理店などによって展開されていますが、コンテンツ制作に著名タレントを使い巨額のスタジオ資金を変えて行われています。技術としてのARインフラは、現在では中小印刷企業にとって無理のない状況になっています。足元の商店街で採用される中小印刷企業が考え出すグローバル・ブランドメーカーとは異なる観点からの費用と、ストーリー性のあるアイデアとコンテンツ、このバランスを配慮したAR戦略を印刷物の増注戦略にしていく可能性を考えていくことが問われています。   JP2015情報・印刷産業展 主催者企画   ■ポスター×AR×iBeaconによる最新のO2O販促ソリューションをJP展会場で体験 ■ O2O販促分野で今、注目を集めているiBeaconを利用した販促ソリューションを、会場入り口に掲出する主催者オリジナルポスターに導入。JP展来場者に印刷物とスマホアプリのプッシュ通知機能を利用した最新の販促ソリューションをご体験頂きます。iBeaconとはスマートフォンに内蔵された中近距離無線通信を利用した仕組みで、インターネットに繋がらない状態でも利用できるため、アプリを介したO2O販促に大いに利用できる最新の手法です。 会場では来場者にアプリをダウンロードして頂き、iBeaconとARを合わせた仕組みで会場案内を展開。また、案内の中に企業告知を盛り込み、会場全体で大きなO2O販促の検証実験を実施します。アプリの利用案内や利用者の入り口となるオリジナルポスターは主催者側で制作します。また、アプリを利用した検証実験の参加者には、記念品をご用意いたします。   ■iBeaconを搭載したAR採用ポスター掲示企業を募集■ 会場内でアプリをダウンロードした来場者がiBeacon機能を組み込んだ掲出ポスターに近づくと、プッシュ通知機能による案内がスマホ画面に表示されます。ポスターにはアトラクション要素があるARコンテンツを設置。プッシュ通知でARポスターまで参加者を誘導します。 また、プッシュ通知とARポスターの仕組みを利用して、会場内に展示できなかった他の主力機種や、特にアピールしたい新製品などの詳細を告知できる枠をご用意。出展企業向けにiBeacon×AR掲出ポスターの利用企業を募集します。最新の販促手法の可否を、御社なりにJP展会場内でご検証ください。   ■会場に紛れ込んだ「赤色フクローの化身」を探す■  iBeaconのエンターテインメント性を持った利用手法として、会場内に紛れ込んだJP展の公式マスコットキャラクター「赤色フクロー」の化身を探す!という設定のゲームイベントを開催。化身役の人物がiBeacon発信端末を持ち、会場内を動き回ります。参加者は化身から発せられる電波を頼りに、スマホアプリを利用して該当人物を特定。イベントの参加者には、記念品をご用意いたします。イベントの具体的な流れは現在検討中ですが、他の来場者の迷惑にならない方法を具体化していきます。   ■「歌舞くコンテンツAR祭」開催■ 世の中の動き、市場の動きはクライアントと最終エンドユーザーの心や要望に反映されています。ですが、それは、一律ではなく、個々が置かれた環境条件によって変化しています。個々の発注者やエンドユーザーの要望をカタチにするためには、多くの方々とのコミュニケーションを積み重ねることが必要になると言えます。それが印刷物創出のスタートになると考えています。 このことは印刷物発注者が提示する印刷ラフ原稿に対しても、上記の点を踏まえて印刷企業の感性で受け止め、発注者の知識や要望を超えたカタチにする努力が欠かせないものになっています。しかしこの段階では新規のクライアントや新たな需要は造りだせません。思いを先取りして、新たな企画(アイデア)をコンテンツというカタチで整え、さらに効果分析を踏まえた提案によって、新たな需要を勝ち取ることができるのではないでしょうか。そこで、最初に試みることは「アイデアとストーリー性」のある企画づくりです。コンテンツ制作への挑戦として、今回の「歌舞くコンテンツAR祭」を企画し、作品を募集して、会場で紹介していきます。そのためこのイベントでは、クライアントから受注した営業作品をは受け付けられません。取り組む企業が架空の、あるいは自社を発注クライアントと見立てて、自社の売り込みたい強みや特徴などを、全社員が持つ感性をカタチにする社内企画のコンクールを催すくらいの考えで、取り組んでいただければと思います。架空のクライアントに日頃の型を打ち破る企業センスを示すチャンスとして、企画性、映像、デジタル編集力を集約したARコンテンツづくりにチャレンジしていただこうと企画するものです。 「歌舞く」とは、「傾く」意味からくる「予想外の・突飛な・驚くような」といった、奇想天外の感性エネルギーを意味しています。架空の、あるいは自社を対象として爆発させた作品を、どのように表現することができるか、空想の世界の中での話として、こんな発想によるこんな表現方法があるのかと、受け手が感じる作品をご提供いただければと考えています。 応募作品に対して、優秀賞、佳作、奨励賞などを付与する表彰と選考方法を現在検討中です。応募方法など詳細はJP展事務局にお問い合わせください。     ■アンケート■    [contact-form-7 id="1102" title="価値創出類型アンケート"] 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2014年11月05日
「機能的価値」から「意味的価値」への転換迫られる現状を探る    「ものづくり」から「価値づくり」へ。右肩上がりの高度経済成長に支えられた時代の「ものづくり」と、経済の伸びが鈍化し、印刷需要が低迷する21世紀の「ものづくり」では、そのつくる「もの」の内容が同じであるはずはない。インターネットやスマホなどのデジタル情報媒体の急速普及によって、負の影響を受ける紙媒体の機能を考えるならば、「印刷需要の伸びに依存した収益の上乗せ」によって成り立ったこれまでのビジネスモデルのままでは、印刷業界の前途がどのようになるかは目に見えてくる。  来年の「JP2015情報・印刷産業展」が、テーマとして設定した「ものづくり大阪、生活を彩る印刷技術」は、この課題への問いを投げかけているものといえる。   新たなビジネスモデル創造へ    印刷企業が印刷物の大量生産に応えるために、各社が揃って時代の先端設備を揃え、メーカーが提供する技術を一様に採用してきた結果、業界は縮小する印刷需要の中で料金競争の渦にのみ込まれた。印刷物の発注者が求めるものを実現する「使用価値」と、その使用価値に対応するものとして印刷料金が支払われる「交換価値」が、供給過多の現象を背景に崩れ、値引き、指値などが示される状態を招いた。それでも設備の稼働率を確保しなければならない印刷企業は、料金競争の中で競い合わなければならなくなった。この状況から逃れるため、印刷企業は新たな市場の創出を目指して、新たな収益確保の方策を目指して動き出しているが、デジタル時代を踏まえた「付加価値づくり」を俯瞰した戦略は打ち出されていない。  顧客の要望を具体的な形で応える機能を持つ印刷物の「使用価値」を、印刷料金として交換する「交換価値」、この価値交換の図式からすれば、成熟した今日の印刷産業の現状からは、顧客自身が客観的にその価値を判断する傾向が強く働き出すのは当然のことといえる。その結果として、印刷企業の基本的な機能的価値だけでは勝負しにくくなってきているのも事実といえる。  こうした状況の中では、顧客ごとにその価値の受け止め方が異なる意味的価値に対して新たな働きかけを検討していくことが求められてきている。この転換を図るために、企業固有の生産及び営業手法における個別の強みを見つけて、他社と差別化された価値を生み出し、印刷物の機能的価値にとどまらずに意味的価値への転換を強める努力が行われてきている。  この努力は、印刷物としての収益性を高めるための交換価値を強化することであり、基本的な使用価値にどのような形で、どのような価値を付加することができるかの具体的な追求となって表れている。  使用価値に新たな価値を付加する道として、印刷業の根幹となるコンテンツのあり方や、デジタルメディアとの共存を可能にする紙メディアとしてのあり方に焦点が絞られてきてもいる。印刷の基本的な機能価値は、各種の出力システムやプリプレスシステムのさらなる高度化に伴って使用価値の評価はアップすると思われるが、しかしそのことによって、交換価値が同時平行的にアップするとは考えにくい。一時的な収益確保となる付加価値にとどまらず、変化する時代環境を見据えて、継続的に付加価値を生み出せる価値づくりの仕組みを見つけることが必要になる。それがまた、印刷業の新たなビジネスモデルを定着させることにもなるはずだ。だが印刷物の「価値づくり」として、印刷製品による収益転嫁を目指す枠組み作りは、各社固有のビジネスモデルを打ち出す「企業づくり」を前提とする「枠組み競争」の時代を迎えることにもなるだろう。  そこで今回、収益に転嫁できる「交換価値」を高めるための「付加価値づくり」を展開することで、到達する継続的な収益確保の実現を目指す「企業づくり」への道を今回の特集紙面ではクローズアップした。  この特集紙面に対して、収益確保に取り組む読者諸氏からの、厳しいご意見が寄せられることを期待したい。   収益に転嫁できる「価値づくり」 既存生産ラインを軸に生み出す付加サービス 印刷物の基本価値とサービス化    印刷物の価値の基本は、顧客の求めるものをカタチにする機能「使用価値」と、その価値をもって印刷収益に転嫁できる「交換価値」の2つで構成される。社会が印刷に求めるものは、政治・経済・生活文化や娯楽・教育・販売促進・流通など多岐にわたるが、見やすく綺麗・正確であること、速やかに製品化すること、適正な価格であること、環境を損なわないこと、などの条件が伴う。この中でのサービス化では、美麗・高精細化、短納期、低価格での勝負になるが、この範疇の中では料金に転嫁できるサービスの実現は限界をきたしている。  製品の在庫管理、配送サービスなど付帯的な業務サービスもあるが、これにも限度がある。お客様の発注量と価格との兼ね合いになるが、小零細企業ではこのような発注先を確保している例は少なくなる。料金競争からの脱出を願う企業の多くは中小規模の企業に集中するのはこのためだ。  各企業の強みを活かして差別化への道を模索するにしても、強みとなる要素を探しあぐねることになる。オフセット機を全廃して、デジタル印刷機で小ロット、短納期の道を探るにしても、本来のデジタル印刷機の特性を活かせる印刷市場を発見できるまでには至らない。特にオフセット印刷機を主力に収益追求を行う企業においては、第3の「価値づくり」論として、印刷の基本機能を新たな考えのもとでステップアップさせるための「企業づくり」の必要性が浮上してくる。  インターネットを利用して印刷需要を吸収するWebプリントが、印刷ユーザーの利便に供する料金を設定して市場での伸びを示している中で、オフセット印刷で適正料金を堅持しながら需要増をはかろうとするならば、印刷物とその企業の「ブランディング化」を目指さなければならない。クライアントの意識の中に自社の印刷技術や生産工程を象徴するブランド価値を長期的に示していく努力が求められる。例えば、最も時間が割かれる校正回数をフリーにして、発注者要求に徹底的に付き合う体制を確立、維持するためには、全社的に意識を革新する「企業づくり」が伴ってくる。こうしたサービスと品質によってブランド化を達成するためには、営業をはじめ生産工程の全社員が社内及び社外に対して発信するコミュニケーション力が重要になるのも事実だ。Webプリントの場合でも、新たな体制づくり、企業づくりは同じように行われている。印刷機を軸に展開する場合でも、差別化を実現するための経営手法の転換が必要とされている。   ワークフローがもたらす価値づくり    こうした印刷業界の動向に対して、20世紀のものづくりを主導した各メーカーは、アナログからデジタルへの先鞭をつけたCTPワークフローを発展させて、デジタル化時代の統合管理システム「新世代ワークフロー」を提示して、全社機能を合理的に管理する経営システムを示している。その中では、これまで渾然一体となっていた営業業務と生産業務を切り離し、それぞれでの両輪活動による企業の活性化が促されている。  その多くはオフセットとデジタルの2つの流れを融合するワンプリプレスによるプレートデータの共有による合理化とミス、ロスの防止策を強めるとともに、インターネットを活用したプリントデータの遠隔地送信、クライアントとの校正確認などに新たな生産段階での価値創出策を示している。 Ipadやスマートフォンなどの通信機能を取り入れ営業、顧客、生産工程などの各種側面からの合理化を、促進する新世代ワークフローが生み出す実益性には大きなものがあるが、印刷物発注者にとっても、発注から納入までに担当者が担うことになる時間、予定の立てにくさ、確認作業の不明確さ、こうしたことから抱える不快な思いから解放される大きなメリットを提供することになる。  印刷物の満足水準に比べ、納入までのプロセスに対する満足水準は一応にして低い。生産工程での非効率な部分を限りなく排除し、同時に発注者サイドの納入プロセスの非効率な部分を排除する相乗効果が、ワークフローがもたらす最大の「価値」といえるだろう。   熟練の技が生み出す感性価値    顧客ごとにその価値の受け止め方が異なる「意味的価値」を追求することは、現有設備や規模に関係なく、特徴ある印刷物を作成するための要素づくりとなる可能性は大きい。  受け止め方の違いによる印刷物の価値。この価値評価は、工芸としての印刷の側面からは極めて重要な評価基準と言えなくはない。一般的には、予想以上の感動、驚き、極端に言えば常識を超えた突飛な仕上がりをも含むことになる。  価値という概念で言えば、「物事の役に立つ性質」ということになるが、時には、特に販促効果を狙う印刷物では発注者のニーズと共に印刷製品を最終的に手にする人々に対する注目度も求められる。この場合、印刷製品が与える刺激によって感覚や知覚を揺り動かす心的現象が価値となるともいえる。いわゆる「感性価値」が注目されてきている所以でもあるだろう。印刷製品が五感のうちの視覚、聴覚、皮膚感覚を刺激して、何らかの反応を引き起こす可能性は極めて高い。  こうした反応変化も一つの情報を与えたことになり、印刷物の内容対象に対して、その性質や形態、関係性を受け手の世界で独自に発展させて把握することになる。固定化された印刷情報を、受け手の心的状態の中で、より身近な情報に拡大変化させる「感性価値」を真剣に考えていく必要性はあるだろう。 発注側の声を活かす「企業づくり」 原点はコンテンツ作成とコミュニケーション力 新技術導入による価値づくり  特にデジタル印刷の分野では、オフセット印刷の刷版の限界を超えた新たな機能が投入されている。ゴールド印刷や3D印刷(ニス厚盛りによる表現)などがすでに発表されているが、こうした新技術に適応する市場は導入企業が自ら開拓しなければならない分野ともなる。成熟したオフセット印刷の領域では、発注者自身がその価値を見定める見識を培っている。だが新技術領域では、新たな驚きや興味を促すことができ、企画提案の仕方次第でクライアントの「使用価値」度を高め、競争のない世界での「交換価値」を確保できる。  ただし、技術導入には新たな投資が必要になるため、単なる付加価値追求の目論見としては採算が合わなくなる。これまでの営業活動が、新技術を適合させる市場と隣接しているか、その市場を新市場として調査分析する機能を持っているか、社員の理解度を深めることができるかなどの課題もある。企業全体で新しい技術に対して、新しい使い方を考え出し、市場へのアプローチにどれだけの新たなアイデアと販促サンプルが造りだせるか、などの取り組みが必要になる。  こうした新技術の導入は、デジタル印刷の分野だけでなく、これからの発展分野と目されるフレキソ印刷やパッケージ、シール・ラベルにおいても同様の動きは出ている。   市場動向を踏まえた感性価値   印刷企業が、印刷物の発注依頼を受けるクライアントだけを見て仕事をしていたとすれば、印刷の「基本価値」以上の「価値づくり」は望めない。また新たな市場創出は永遠に遠のいていく。  クライアントと最終エンドユーザーの気持ちや願いなどの見えない壁を超える企業戦略を打ち立てることが、新ビジネスモデル創造の鍵になる。既存のクライアントでも、新規に取り込みをかける企業でも、また特にターゲットとして定められない企業に対しても世情の動きを把握して、今、世の中はどのように動き、何が注目され、どのようなものが売れているのか、一般社会の購買行動はどのような展開をしているのか、若い人は、女性は、何にどのような反応を示すのかなど、印刷クライアントと最終エンドユーザーを繋ぐテーマはいくらでもある。  エンドユーザーの生の姿と市場動向の調査結果を基に取り込み、目標としたクライアントに当てはめた販促企画にまとめて提案する。クライアントの意見を聞き出し、さらにプランを練り直すと同時に、企画実施による販促効果を添えて再提案する。この基本になるのはコミュニケーション能力だ。説得し、承諾させる説き伏せる力ではなく、相手の隠れた心の声を聴きとる能力が大事になる。そうした人材は規模の大小にかかわらず、社内に数人はいる。  設備力や企業規模に関係なく展開できる戦略だが経営トップの考え方を全社員に徹底させるための教育など、長期的な計画が必要になるのも事実だ。調査結果と販促効果を分析した企画提案が、ありきたりの内容であっては誰も興味を持たない。市場動向の新しい動きを反映した予想外の展開があるストーリー性も必要になる。そのストーリーを要因として採用したクライアントは提案企業を永続的な企画プランナーとして認めてくれるようになる。持続的な収益確保を図ることにもつながっていく。すでにこうした市場・顧客調査、分析、ストーリー企画案、コンテンツ内容、効果分析を踏まえた企画提案を実施する企業は増えてきている。   AR+スマホで販促支援価値    電子メールの送受信から始まった携帯電話の技術革新はカメラ、ミュージックプレイヤー、テレビ、ラジオ、GPS、電子マネーまでを取り込んで、インターネットを絡めたモバイル・マーケティングとして、CPインターネットマーケティングを凌ぐ役割を持ち始めている。  今後もインターネットとの連携をさらに深める必要性から、第3・9世代と呼ばれる通信技術が普及し、光ファイバーなみの通信速度が実現するとみられ、動画などの大容量コンテンツを閲覧できるようになる動きを見せている。  インターネットサイトとつながるスマホを利用して、紙媒体の静止画とサイト上の各種情報を結び着けて、サイト所有者に関するサービスや取引情報を提供するスマホ・ARコンテンツによる購買行動促進効果が注目されて来ているが、同時に、ARアプリとコンテンツ制作技術のさらなる改善発展が求められてきてもいる。  サイト上の店舗と実店舗を結び着けるアプリ上の工夫と1~2分で展開されるコンテンツ訴求力を、PCコマース以上に高めていくことが課題といえる。PCとは異なる持ち運びの便利さや若年層での普及を背景としたARコンテンツの在り方次第で、印刷物はこれまでのポスターの画像から始まり、追加情報の提供という平面的な機能を超えて、実店舗内の商品カタログや垂れ幕、また販促効果の分析によるDMやはがき、エリア限定のチラシなどの制作にまで結びつけることによって、新たな需要創出のきかっけを掴むことができるといえるだろう。  印刷企業は本来、印刷物のコンテンツを保有していない。しかしコンテンツの制作が印刷企業の原点となっている。これからは自らの企画とアイデアにより1~2分の動画コンテンツによって、閲覧者の感性を揺り動かし、その映像情報に関心をいだかせるストーリー性と多層性を持つ感性コンテンツを作成していくことで、「AR×モバイル・マーケティング」を取り込む可能性を手中にする時代を迎えている。 ≫ニュース全文を読む

2014年10月31日
大阪府印刷工業組合60周年に協賛して開催される「JP2015情報・印刷産業展」は、平成27年5月14日(木)から16日(土)までの3日間、インテックス大阪5号館で開催される。テーマは「ものづくり大阪 生活を彩る印刷技術」を掲げ、印刷物が可能とする「感性価値」の創出に向けた会場展開が計画されている。印刷タイムス11月10日号では、西井幾雄JP産業展協会会長と吉田忠次大阪府印刷工業組合理事長がJP展の開催コンセプトを語り合う対談「感性価値というモノづくりの道を探る」を掲載する。新たな構想は大阪から・21世紀のモノづくりは価値づくり・歌舞九コンテンツづくり、の3点を論点にJP2015の全容を紹介する対談が注目される。出展問い合わせはJP展事務局 06-6311-0281までお問い合わせください。 ≫ニュース全文を読む

2014年06月23日
ARの世界的リーダ:メタイオ社が、サイバーネットシステム(株)(東京都千代田区神田練堀町)の協力を得て、7月8日、アキバホール(サイバーネットシステム本社内)で「InsideAR Tokyo 2014」を開催する。 昨年から実施している企画の第2弾で、来場者に最新の、AR技術を聴いて観て、体感できる形で来場者に提供してくれる。     昨年に引き続き、メタイオの最高経営責任者トーマス・オルト(博士)、アジアマーケティング責任者イリーナ・グサコーバ(博士)、ジュナイオマーケティング担当マティアス・グライナが再来日し、メタイオ社のプランや世界におけるウエアラブルでのAR利用事例を紹介する。  さらに展示会場ではライブデモ、午後は、開発者やクリエータ向けの実践的なワークショップを開催する。     参加聴講には、入場券が必要になる。   チケットの購入は、http://de.amiando.com/InsideARtokyo2014.html   ▼講演者と講演内容(順不同、午前)   ・ご挨拶とサイバネットの取り組み(サイバネットシステム株式会社 執行役員 加苅政猛氏) ・ウエアラブルから3次元センサーへ-次にやってくる拡張現実感(メタイオ社最高経営責任者 トーマス・オルト氏) ・ナチュラルユーザーインターフェースの将来:Metaio AR テクノロジーで進化するIntel®RealSense™(インテル株式会社 アプリケーションエンジニア 竹内康人氏) ・現実とデジタルを融合するハンズフリー拡張現実感(セイコーエプソン株式会社HMD事業推進部部長 津田敦也氏) ・ジュナイオベスト・プラクティス:スターバックス、絶滅危惧種、機動戦士ガンダムユニコーン(エルバホールディングス取締役ARプランナー高橋遼氏) ・NGRAIN社最高技術責任者アンドリューウー氏 ・スマートグラスの進化と製造現場における拡張現実感技術を利用した事例(ビュージックスコーポレーション 東京支店長 藤井慶一郎氏) ・インタラクティブなARシステム作成のためのモーション計測技術の活用(財団法人九州先端科学技術研究所 研究員 吉永崇氏) ・AR技術の活用により現場業務を革新(富士通株式会社 ミドルウェア事業本部 原英樹氏) ・Metaio メタイオ社シニア製品販売マネージャ イリーナ・グサコーバ氏 ・Mirama-新たな感動(ブリリアントサービス株式会社 ヨハネス ランドバーグ氏)   ▼ワークショップ(午後) ・インタラクティブ・ミュージアム-ミュージアムなど厳しい光環境下でのAR活用(講師:マティアス・グライナ氏) ・ARメンテナンス-ARを活用したガイドスルー・メンテナンスの作成法(講師:トーマス・バートン氏) ・ARコンテンツ開発におけるMetaio Reator でできる小枝紹介(講師:岩崎勤氏) ≫ニュース全文を読む

「プレJP2017」開催概要

開催日時 平成 29 年2月 22 日(水)
受付開始・午後2時30 分~(開始は午後3時より)
会 場 シティプラザ大阪2階「旬」(大阪市中央区本町橋2-31)
時間構成 午後3時00 分~3時45 分
「JP2107 ICTと印刷展」開催展望(JP産業展協会・西井幾雄会長)
JP展事務局報告(開催コンセプト・規模・セミナーなど)
午後4時00 分~4時45 分
記念講演「やがて来る変化への対応策~印刷業界が進むべき方向を探る~」
講師 松口 正氏(大阪シーリング印刷株式会社・代表取締役社長)
午後5時00 分~7時 00 分 情報交換会
会 費 お1人様5000円(税込)
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