カラー印刷から後加工の全てを1工程でGHSラベル市場と印刷業オンデマンド化に対処
2014年10月31日

カッティングプロッター市場で著名なグラフテック(株)(神奈川県横浜市、代表取締役社長:佐々木秀吉)が、自社が誇る自動切り抜きカッター機構を活かし、印刷からラミネート、型抜き、カスあげ、スリット加工、巻き上げ、横切りカットまでのラベル全工程を1工程で完結させるシステムを製品化するために、新設計の電子写真印刷エンジンを独自に開発して組み込み、小ロット、多品種のラベル印刷需要に応える新製品「LABELROBO LCX1000」として9月から発売に入ることを発表した。

 

新開発の電子写真印刷エンジン採用
自動切り抜きカッター機構活かす

 

同社は光センサーや計測器、インライン試験装置などの計測機器を開発発売するほか、スキャナ、プロッタ、カッティング機器などの情報関連製品を手掛け、これまでにも技術応用によるラベルプリンタとして印刷からカット、ラミネートまでをこなすLABELROBO LCX603を製品化してきている。さらにこのほど新分野開拓製品として、米国およびEU諸国で来年までの準備採用が義務付けられているGHS(化学品の分類及び表示に関する世界調和システム)ラベルの需要に向けて全面レベルアップを果たし、GHSの要求条件を完全にクリアするラベル印刷加工システムとして開発したもの。
 フルカラーで品質と精度を保証する産業用電子写真印刷エンジンは、市販デジタル印刷機を開発するメーカー数社のOB技術者の協力を得て1年半で開発した本格派で、今後のファミリー機種発展へとつながっていく可能性を秘めている点が注目されている。特にラベル印刷の高品質化と小ロット、短納期化に対応し、後加工での手作業を一切省き、プリンター部とフィニッシング部とを合わせ380万円という価格が印刷業界でも注視されることになりそうだ。
同LCX1000は、▽デジタルラベルフルカラープリンター「LABELROBO DLP1000」と、デジタルラベルフィニッシングカッター「LABELROBO DLC1000」の2つの商品で構成される。9月からの発売で、5年間で1万台の販売を予定している。このためGHSラベルの最大の市場と目される米国ダラスに販売子会社「グラフィック デジタル ソリューション」をこのほど新設して、普及を加速化させる。システム構成をプリンター部とフィニッシングカッター部の2構成としているのは、従来の型抜き工程をカッター切り抜きに変えたことで、毎秒124mmの印刷スピードに追いつかないことからくるが、プリンター部には500GBの大容量ハードディスクを標準装備し、最大8台までのフィニッシングカッター機をコントロールできるようにしている。これによって印刷業界のラベル印刷現場において課題となっている、ラベルの在庫、外注費用、納期問題に対処できるものとなってもいる。システム各機能の特長は次の通り。


■「LABELROBO DLP1000」の主な特長
▽新設計、高速・高耐久=3WAY出力対応の産業用電子写真方式のフルカラーラベルプリンタで独自の新設計産業用電子写真印刷エンジンによる高耐久性を実現、また、水平平板搬送方式により用紙の癖やカールを抑制し、厚紙メディアやカス上げメディアなど様々なメディアへの対応を可能とした業務用ラベルプリンタ。さらに世界初となるカス上げ用紙の供給も可能にした3WAYメディア給紙方式を実現。印刷枚数、用途、後工程に応じ効率の良い給紙方法を選択することが可能となる。
ロールtoロール対応(カス上げ用紙のロールtoロールも対応)、ロールtoカットによるシート紙出力、シート紙に対応する。
▽124mm/Sの高速出力、最大出力解像度600dpi×2400dpiでの高精細なラベルを印刷ラベルに適した6インチ幅の印刷に対応し、印刷速度124mm/Sの高速連続印刷を実現する。最大600dpi×2400dpiの高精細なフルカラーラベルを印刷可能。
▽タッチパネルオペレーションと大容量ハードディスク装備で簡単制御。500GBの大容量ハードディスクを標準装備し、複数枚の可変情報など大容量印刷データをプリンタに保存、印刷管理が可能。また、7インチタッチパネルにより、ハードディスクに保存した印刷ジョブの集中管理と簡単操作を実現した。
再印刷設定やリカバリー印刷などの指示をタッチパネルより操作が可能。
▽豊富な専用メディアを用意
様々なラベルに対応できる豊富な専用メディアを用意し、耐水性、耐候性に優れたラベル製作を可能とする。対応メディアは、上質紙、光沢紙、半光沢紙、合成紙、白ペット、透明ペット、銀ネーマを予定。


■「LABELROBO DLC1000」の主な特長
▽最高峰のフィニッシングカッター、ラベル加工のALLINONEモデル。
「LABELROBO DLC1000」は、ラベル製作に必要な様々な後加工の工程を1台に搭載した最高峰のフィニッシングカッター。ラミネート加工、型抜加工、カス上げ、スリット加工、巻取り、横切りカット等のラベル製作に必要な加工を連続した一度の工程で可能とし、少量多品種の生産効率向上を実現した。ラベルの型抜加工には、永年にわたる独自技術を活かしたカッティングプロッタを搭載し、信頼性の高い高速、高品質な加工を実現し、抜型を必要とせず自由な形、大きさにカットすることができる。また、スリット機能を標準装備し、左右2面付ラベルの後加工を1工程で実施し、スリット機能で2つのロールに仕上げることが可能。加工終了後にオートラベラーへのセットや手貼りにも対応できる。
■デジタルラベル作成システムLCX1000の主な特長
▽DLP1000(プリンタ)からDLC1000(フィニッシングカッター)をコントロールする「LABELROBO LCX1000」は、プリンタ上の大容量ハードディスクによるデータ管理、ジョブ管理・印刷再設定などの一元管理コントロールが可能。さらにハードディスクに保存されたデータは、プリンタ上のコントローラからフィニッシングカッターへの同時出力制御が可能。ネットワーク接続により1台のプリンタから最大8台のフィニッシングカッターを制御することが可能。
また、バーコード読み取りによるデータ自動識別機能を搭載し、印刷データ上のバーコードと送信データを照合する事で誤加工を防止し、ラベル製作において生産コストの低減と作業効率の大幅アップを可能としている。

 

LCX1000_release