収益率高める工程最適化求めるJP展
2017年03月23日

益確保エンジン



 印刷物は全ての業種業界に渡って、製造から流通、販売さらに消費者までに関わり、お客様のありとあらゆる要求や戦略に応える技術やサービスを提供している。そのため、印刷企業の生産設備や営業の在り方も、各社各様の内容になっている。
お客様との関係も、また自社の生産設備も、多岐多様の形態を特徴としているが、ただ一つ、これからの業界に共通して求められていくとされることに「小ロット、多品種化」という印刷物の傾向が示され、それを請ける印刷業界には「大量ジョブ処理を可能にする生産体制」が問われていく。
 昨年のdrupaで示された「プリント4.0」が提示する自動化や無人化工場の構想は、これまでの個別機器での自動化を越えて、工場全体の機器ラインを統合管理することによって、時間の短縮、ミス・ロスの解消や稼働状況をダイレクトに把握し収益確保に結び付ける「見える化」を実現することで将来への備えを行おうとする。自動化や統合化には全ての事柄で標準化が求められ、CIP4に基づくJDF、JMFへの取り組みが進められてきている。
 マスからパーソナルの時代へ、インターネットやスマホと共存する時代に対応する印刷ビジネスモデルを目指すためにも、企業経営の基本エンジンとなる「収益率」を高めることが、現時点でと陸なければならない対処策だといわれている。
企業エンジンの活力をお客様に伝え、同時にお客様から得る有益な情報を企業せんらくに戻していくことで、企業とお客様との波動循環が必要になる。JP展では、収益獲得の循環部を車のタイヤになぞらえ4つの「価値生成プロセス」として、それぞれに該当する考え方や機器、システムを出展各社が展示紹介していく。印刷物の価値をお客様に届け、またお客様の要望を企業に還元する。このためにも単に営業活動にとどまらず、どのような製産設備を選ぶのか、またその生産管理はどうするのか、その礎に各社の状況に合わせた「自動化」の在り方を考えてもらおうとしている。

価値生成プロセス①


小ロット・多品種・大量ジョブ処理への対応 
 
利益率を高める枠組みとなるワークフロー。CTP出力からデジタル出力へのデータ供給を果たした各社のワークフローが、手作業による張り込み作業の自動化と、製産環境の見えるかを求めてMIS連携を強めている。JP展では、今春発表された新バージョンを徹底紹介する。その延長線上にある他社機を含む各種生産機とを統合化する可能性を示すとともに、さらにその先にある無人化工場「Smart Factory」の創造にも言及する。
自動化を促進する枚葉オフセットに色管理パネルの役割りを紹介する。JP展では大型枚葉オフ機や連帳インクジェットプリンターは出展されないが、書籍製本ラインとの連動硬化とその取り組み方が紹介される。
■プリプレスからポストプレスの自動化
■自動化からSMART FACTORY
■ワークフローとMIS/生産管理システム
■インクジェット連帳デジタル印刷機
■枚葉オフセット印刷機
■完全無処理刷版

価値生成プロセウ②


トナーPODの活用による市場開拓策
 
高品質、高速化を定着させたトナーPODのさらなる普及に向けてキヤノン、リコー、富士フイルム、コニカ、小森コープの各社が実機実演を行う。簡便ながらも後加工機能を備え、トナーならではの特殊インキ効果を活かした販促効果や、バリアブル機能の活かし方を、制作サンプルを介して紹介する。
トナーPODが得意とする冊子やカタログ、DMなどの小部数印刷物を連続印刷して自動区分けを行う生産管理ソフトやMISソフトなども登場して、POD第2期本格化の時代を証明していく。
■簡便な後処理機能を活かした製品開発
■各種特色インキを活かした価値づくり
■バリアブル機能を活かす管理システム
■販促製品のシミュレーション効果

価値生成プロセス③


印刷後加工から始まる自動化対策
 
トナーPODの普及一般化に伴い、印刷物の後処理加工機が注目されている。冊子やカタログ類の表紙折にはトナーの特性を配慮し、カードやはがき印刷でのミシン、名刺印刷での簡便なカットなど、POD機のスピード性を活かし、また適正な処理を施す自動機が必需機となっている。熟練技術者の定年退職など、これまでの経験とノウハウをソフトに移し替えて若年作業員や女子に依存する方法がとられている。
同時に各種の検査機器が、パーソナル印刷物の拡大に合わせて重要な役割を担っている。JP展販売代理店ブースでは各地の隠れた製品を紹介していく。梱包、発送業務を合理化する設備が生産合理化の一助として各種製品が紹介される。
またオフセット分野での自動化、統合化に伴い裾野を広げる印刷後処理に関しても、アッセンブリから管理、配送までに関する相談を受け付けている。
■POD自動化後加工機の役割り
■熟練技術者の不足をソフト搭載
■切る、折る、揃える、検査する
■デジタル対応書籍製本システム
■アッセンブリーから配送まで

価値生成プロセス④


お客様の要求を満す販促営業対策
 
小ロットの時代、それなら1枚の印刷物に特別な価値を加飾してブランド印刷物を創りだそう、という動きが展開され始めている。後加工機というには高額な機器を使って300ミクロンのニス盛り加工や箔押しを施したり、レーザー加工による超微細抜き処理を施すもの、印刷色再現を活かす3Dプリンターが生み出す立体製品がオオバンプリンターメーカーから提案される。
オフセット印刷機でニス処理を施す方法はこれまでと変わらず根強く、またデジタル印刷によるバリアブル化も販促提案として進化している。お客様が駆使しているWebマーケティング手法を紙媒体にどのように取り込むか、バリアブル機能を活かしたマーケティングオートメーションにどのように挑戦していくかなどオフ・インクジェット両分野でも、お客様の要求に応えるための対応策は奥が深い。
■さまざまな加飾加工技術と製品
■オフセット機上で可能な感性印刷
■デジタル・マーケティングへの対応
■バリアブル機能によるマーケティング
■市場調査と分析結果の提供と新戦略の提案


併催「技術と製品サンプル展」
ニス盛り、箔押しなどの加飾加工製品、レーザー加工による超微細浮き製品、インクジェット大判プリンター技術を利用した3D立体成型物、革表紙に工夫を凝らしたフォトブックの新スタイルなどが、営業マインドを熱くする。