【ヒサゴ株式会社】出展内容
ヒサゴ株式会社では、オリジナル素材での小ロットステッカー作成を紹介する。
「ラミネーターでステッカー」と一見結びつかない単語を結びつけた時、新たな融合によってデジタル印刷機器の後加工による付加価値の創造、小ロット/1点物による高付加価値の商材を展開できる製品として、2023年2月に発売したフルオートパウチ加工ラミネーター「HLA-2301」は進化を続けている。
「HLA-2301」 ステッカー加工について
一般的にオリジナル素材でステッカーを作成するためには、非常に大きなロットでの生産が必要となる。
また、デジタル印刷機の普及に伴い、小ロットでのステッカー印刷はもともとタック紙として販売されている糊付きの用紙を使用して印刷をする方法が一般的であるが、「HLA-2301」はラミネート技術を前面に押し出すことで、印刷物の上から糊が付与される。
そのため、印刷後の後加工として印刷物の上から糊を付与するので、一般的に販売されていないような特殊紙・和紙などもステッカーとして1枚からの小ロットで作成できる。
また、一般的にタック紙の糊面に印刷することは難しいが、「HLA-2301」は印刷物の上から糊を付与できるため、両面印刷物をステッカーに変えることができる。アクリルや窓ガラスなどに対して貼った場合、両面にアピールすることが可能なため、高付加価値なステッカーとして印刷物を変えることができる。
昨年の「JP2023・印刷DX展」では、人的な工数がかかる手差しの卓上機でのラミネート加工から、給紙からラミネート加工後のカットまでをボタンひとつで自動で加工するオート機に変えることで人件費の高騰や労働人口の減少に対する需要に対応可能なことを提案して好評を得た。
ラミネートについては、季節や年度の変わり目などは需要期となり、大量のラミネート加工をしなければならないが、閑散期は全くラミネーターを使用しないというユーザーの声が多く聞かれた。ラミネーターでステッカーも作れるようにすることで、新たな商品を生み出し、通年で使用してもらえる製品を目指してきた。
ステッカーの糊が機械内部のカッターに付着してカッターが切れなくなる課題があったが、カッターの刃に特殊なコーティングを施すことで課題を乗り越えてステッカー用のオプションとできたことで、安定したカット性能を実現している。
また、プリンターの次に普及率の高いカットする機械もフル活用してもらえるように、ステッカーを主軸に据えて後加工機全般の閑散期を減らすことを目指している。
用紙をセットしてスタートボタンを押すだけで、A5からA3ノビ(菊四裁)サイズまでの定型サイズのラベルを枚葉から枚葉で小ロットで作成できるため、デジタル印刷機の後加工機として、全てのデジタル印刷機のユーザーをターゲットに見据えている。
「HLA-2301」 フィルムについて
デジタル印刷機の普及によって、トナーに含まれているオイル成分がフィルムの接着を阻害して、印刷物からフィルムが剥がれる問題があるため、同社ではその問題を解決すべく、デジタル印刷物に対しても剝がれないフィルムを商品化している。
このフィルムはオート機の専用フィルムとしてラインナップし、機械上での調整が省略できるというオート機のメリットと合わせることで、安定したラミネートフィルムを実現している。
その他の素材紙
錆を防ぐ気化防錆紙「錆ニック」、サステナブルな素材が原料の「サステナブルクラッポ」も紹介する。
出展社情報
ヒサゴ株式会社
〒150-0002
東京都渋谷区3-10-5
https://www.hisago.co.jp/
小間番号:5-45