デジタルで創る印刷業会の未来を考察
JP産業展協会(作道孝行会長)は11月15日、大阪市北区のプレミアホテルCABIN大阪で「Before JP2022~Cheer up!印刷業界~」を開催した。
現在、2022年5月19日(木)・20日(金)の2日間、大阪市住之江区のインテックス大阪5号館を会場に「JP2022・印刷DX展」を開催する準備を進めている。
今回の催しは、JP産業展協会がJP展のみを主催する組織ではなく、セミナーなどを通じて広く情報発信を行っていくために企画された。
当日はJP産業展協会事務局から「JP2022・印刷DX展」の開催概要が発表された後、8月に開催された「JP2021・印刷DX展」の会期中に実施された「販促アイデアグランプリ2021」の表彰式が行われ、3年連続で1位となった大阪ーシーリング印刷株式会社をはじめ、2位の有限会社ハタヤ、3位の一般社団法人日本グラフィックサービス工業会高知県県支部に作道会長から表彰状と記念品が贈られた。
また、販促アイデア協議会会長賞を受賞した若者会と交友印刷株式会社には、瀧本正明販促アイデア協議会会長から表彰状と記念品が贈られた。
【DXへの対応策を情報発信】スマート工場のカタチも披露
「OSP版インダストリー4.0が目指す方向性~スマート工場が担う未来に向けた新しい工場のカタチ~」と題して大阪シーリング印刷株式会社代表取締役の松口正氏が基調講演を行ったほか、「印刷業界にとってのDXとは?」をテーマにパネルディスカッションが行われ、作道孝行氏(作道印刷株式会社代表取締役)と岡達也氏(あさひ高速印刷株式会社代表取締役)をパネラーに招き、宮本泰夫氏のコーディネートで意見を交換した(詳細は2022新年特集号に掲載予定)。
セミナー終了後は情報交換会が行われ、あいさつした作道会長は「当協会では2022年5月19日・20日の2日間、インテックス大阪で『JP2022・印刷DX展』を開催する準備を進めているが、今後は出展社と主催者で意見を交換し、5月に開催する展示会では出展社と来場者が有意義な意見が交換できる場となるよう企画を考えていきたい。そのために皆さんと力を合わせていく」とあいさつした。
瀧本正明販促アイデア協議会会長が「コロナ禍でいろんな会合が中止になり、情報交換が図りにくくなっているが、こうして皆さんが集まる場ができたので、いろんな人と話をして仲間を作って、印刷業界をさらに盛り上げていきたい」と述べ、乾杯した。
宴たけなわの頃、実行委員会の佐藤元氏(株式会社イデアル代表取締役)が「本日は2つの講演会に加え、情報交換会を開催することができた。松口社長の自ら考える工場のスマートファクトリー、マスカスタマイゼーション、OSPインダストリー4.0、こうしたものを掲げられながら、人は心理的距離を埋める温もりのある印刷物の提供を行っていくといことを学ぶことができた。
また、作道・岡の両氏のDXを入口としたマーケティングの話をはじめ、競争戦略から経営戦略に続いていくためのヒントを得ることもできた。
それぞれのスピーカーが考え、取り組まれているDXの手法、メーカー・ベンダーが提案されているDXの手法、これらを『知る・分かる・考える・そして行動するきっかけとなる場』がJP2022・印刷DX展となるよう作道会長のもと、来場者の方々に喜んでいただける展示会となるよう取り組んでいきたい」と述べ、散会した。
「JP2022・印刷DX展」出展に関する問い合わせ
JP産業展協会事務局(印刷タイムス㈱内)
電話06(6311)0281