印刷産業からの新しい提案~豊かな社会の実現に向けて~
JP産業展協会(作道孝行会長)主催による「JP2024・印刷DX展」が5月16日(木)・17日(金)の2日間、「印刷産業からの新しい提案~豊かな社会の実現に向けて~」をテーマに掲げ、大阪市住之江区のインテックス大阪5号館で開催される。
2017年から4年間にわたり、「JP・ICTと印刷展」の名称で開催された「JP展」ではあるが、2021年度からは作道孝行氏(作道印刷株式会社代表取締役)が会長に就任すると同時に、「JP・印刷DX展」へと名称が変更され、今回で4回目の開催を迎える。
48回目の開催を迎え、「印刷DX展」の名称で4回目の開催となる今回は「印刷産業からの新しい提案~豊かな社会の実現に向けて~」を開催テーマに掲げ、印刷産業が直面する課題を解決する糸口を見つけ出す機会となる。
現在、70社を超える企業からの出展が決定しており、DXへの対応策、環境・SDGsへの取り組み、付加価値創造、生産性向上による収益確保、需要を創出する販促アイデア製品など、出展各社から次の成長に向けた製品・サービスが一堂に披露される。
会期中には、会場内で併催セミナーも実施され、DXの本来の意味や目指していること、企業はどのようにDXを推進すべきかなどについて解説されるほか、生成型AI関連のセミナーや印刷産業の未来に向けた特別対談の実施に向けて準備が進められている(詳細は3月下旬にJP産業展協会ホームページで発表予定)。
このほかにも、2022年2月に印刷物の受注からデジタル印刷・後加工・配送に至るまでの製造工程の自働化を実現することを目指して発足された「印刷革新会」による自働化構想の具体例の紹介、昨年も好評を博した「会場見学ツアー」も実施される予定となっている。
今回もデジタル印刷ビジネスを中心とした専門コンサルティングファームである株式会社バリューマシーンインターナショナルの宮本泰夫取締役副社長をツアーガイドに、出展社の出展概要やDX関連の情報が紐解れ、来場者にとっては今後の経営計画におけるヒントを掴む機会となる。
さらに、販促アイデア協議会(瀧本正明会長)の協力を得て今回で6回目となる「販促アイデアグランプリ2024」も実施され、参加企業からは印刷技術を核として開発された販促アイデア製品をはじめ、多様化する情報発信手段に対応するアプリケーション、デジタルコンテンツなどが披露され、来場者に競争上の優位性を確立させていく手段について情報交換が行われる。
印刷産業を取り巻く需要構造は電子メディアの台頭をはじめ、天然資源の枯渇や環境対策における紙の削減などの影響を受け、厳しい状況が続いている。
そうした環境下にあって、社会全般におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進むことが予測され、印刷産業でも生産工程などの再編を余儀なくされるようになってきた。
近い将来、多くの日本企業では、既存のITシステムの老朽化・ブラックボックス化、業務の縦割りなどが進み、事業の拡大や企業の成長が大きく妨げられる問題「2025年の崖」に直面することが予測されている。
これらの課題を回避するために、多くの企業がDXへの取り組みを始めているが、その恩恵を享受することは簡単ではない。
そうした状況を鑑み、「JP2024・印刷DX展」は、印刷産業においてDXをどのように捉えれば良いのかを出展社と来場者の情報交換によって考察する場となることが期待されている。
「JP2024・印刷DX展」開催概要
名称
JP2024・印刷DX展
開催テーマ
印刷産業からの新しい提案〜豊かな社会の実現に向けて〜
会期
5月16日(木)午前10時~午後5時
5月17日(金)午前9時30分〜午後4時
会場
インテックス大阪5号館(大阪市住之江区南港北1-5-102)
問い合わせ先
JP産業展協会事務局(印刷タイムス株式会社内)
電話:06-6948-5081