JP2020

【企画展第1弾】段ボールの新たな可能性を追求

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JP2020_NMB48南段ボール製作所

段ボールのプロフェッショナル

段ボールの製造販売を核に、幅広い領域で事業を展開している神崎紙器工業株式会社(兵庫県尼崎市、池田誠喜社長)のグループ会社であるK・Dサービス株式会社(兵庫県尼崎市、池田大樹社長)では、「JP2020・ICTと印刷展」で段ボールの新たな可能性を追求する新規事業への取り組みを来場者に披露する。

半世紀以上にわたって段ボールのプロフェッショナルとしての実績を誇る神崎紙器工業株式会社のデジタル印刷事業部門として設立されたK・Dサービス株式会社では、昨年10月にHanway社の最新鋭段ボール用インクジェット印刷機「GLORY1604デジタル印刷機」の国内1号機を兵庫県丹波市の柏原新工場に導入。「フルカラーデジタル印刷で『運ぶ』から『魅せる』『贈る』へ」を商品開発のコンセプトに掲げ、段ボールの新たな可能性を追求する新規事業への取り組みを加速させている。

これまで梱包材として使われることが多かった段ボールではあるが、同社では段ボールを今まで以上に良く魅せ、クライアントにより良い反応となる商材を作っていくことを視野に入れている。

段ボールの魅力について池田社長は「軽量でありながら頑強で加工もしやすく、さまざまな場面に対応できる段ボールは私たちの暮らしに不可欠なものになりました。それゆえに用途や形もさまざまでニーズは多様化してきました。

当社では、段ボール製造においてシートからパッケージまでを自社内で一貫生産するワンストップサービスにより、幅広いニーズに応える体制が整っています。顧客満足第一主義を貫き、品質力・即納力・技術力・物流力の全てを兼ね備えた総合力でお客様の満足を約束します」と語る。

前述の通り、最新鋭段ボール用インクジェット印刷機の導入によって新規事業に着手した同社では現在、段ボール素材の強みを生かした商品開発に取り組み、第1弾として①展示会ブースセット②サイネージ(看板)③収納ボックスの新たなサービスの提供を開始した。

このほかにも、「JP2020・ICTと印刷展」では、新商材として「抗菌ダンボール」を初披露する。

NMB48の南羽諒さんが社長を務める架空会社「南ダンボール製作所」

「南ダンボール製作所展」で作品を披露する南さん
「南ダンボール製作所展」で作品を披露する南さん

同社では人気アイドルグループ「NMB48」の南羽諒(みなみ・はあさ)さんが社長を務める架空会社「南ダンボール製作所」と段ボール事業において今春に業務提携を結び、マテリアルとしての段ボールの優位性を活用し、箱だけにこだわることなく、段ボールを素材とした幅広い印刷物の提供を目指している。

趣味が段ボール工作という南さんは、大きな段ボール愛と独創的なアイデアを組み合わせて斬新な作品づくりに励んでおり、冠番組「南ダンボール製作所」を配信する一方で、今年2月には大阪市内で個展「南ダンボール製作所展」を開催した実績を持つ。

そんな南さんの活動を知った池田社長は早々に「南ダンボール製作所展」を訪れ、展示作品を目の当たりにした瞬間、その自由な発想に度肝を抜かれることとなった。

今後は、南さんの独創的なアイデアとK・Dサービスが誇る水性美粧印刷技術を掛け合わせ、箱だけに捉われない、段ボールの新たな可能性を追求していく。 同社ブースでは、南さんが作成した製品も展示される予定となっている。

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