JP2020

「JP2020・ICTと印刷展」1万2000人を超える来場者で賑わう

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JP2020_1万2000人の来場者で賑わう

コロナ禍における次に起こる変化に対応する製品・サービスが数多く披露された

JP産業展協会(西井幾雄会長)主催による西日本印刷業界最大の印刷展示会イベント「JP2020・ICTと印刷展」が11月19日から2日間、大阪市住之江区のインテックス大阪5号館で「印刷からとび出す印刷展~この流れの先にあるものは~」をテーマに掲げて開催され、会期中1万2000人を超えるの来場で賑わった。

44回目の開催となった今回は、当初は6月に開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大によって会期を11月に延期しての開催となったが、出展各社からコロナ禍における次に起こる変化に対応する製品・サービスが数多く披露された。

開場式には多くの来賓・業界関係者が参加

JP2020_あいさつする西井会長
あいさつする西井幾雄会長

初日午前10時から行われた開場式には多くの来賓・業界関係者が参加し、主催者を代表してあいさつした西井会長は、「開催時期を延期して本日の開幕日を迎えることができたことを嬉しく思う。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、社会全体が厳しい環境に置かれているが、活力を取り戻せる展示会にしていきたい。

『JP2020・ICTと印刷展』の開催は、関西印刷関連業界だけでなく、印刷関連業界がひとつになり、コミュニケーションを図る場でもある。その中からいろいろなヒントやヒラメキを感じ取り、自社の発展に生かされることを祈念している。次の変化につなげていくためにJP展が役割を果たすことを期待している」と出席者に訴えた。

来賓を代表して近畿経済産業局産業部の西野聡部長が祝辞を述べた後、あいさつした西井・西野の両氏に加え、森澤彰彦(一般社団法人日本印刷産業機械工業会会長)、岡正人(大阪府商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課課長補佐)、岩伸誠(大阪市経済戦略局 産業振興部産業振興課 課長)、作道孝行(大阪府印刷工業組合理事顧問)、山田義弘(近畿グラフィックコミュニケーションズ工業組合理事長)、富塚宗寛(大阪府製本工業組合理事長)、岡達也(大阪府グラフィックサービス協同組合理事長)、坂本進(近畿印刷産業機材協同組合理事長)、加藤伸一(近畿印刷工業会副会長)、瀧本正明(販促アイデア協議会会長)の各氏によってテープカットが行われ、「JP2020・ICTと印刷展」が開幕した。

JP2020_開場式
JP2020開場式の様子

「新たな印刷業界のあるべき姿」が来場者の関心を集めた

会場では、出展各社から「次に起こる産業革命」に対応する製品・サービスの展示により、Withコロナ・Afterコロナの時代に即応する「新たな印刷業界のあるべき姿」が提示され、来場者の関心を集めた。

このほかにも、販促アイデア協議会(瀧本正明会長)の協力による「販促アイデアグランプリ2020」、サインディスプレイや特殊加工(紙器・パッケージ)技術、スクリーン印刷技術、印刷営業ツールなどに関する企画展示、新型コロナウイルス感染対策製品展示コーナーも設置された。

さらに、2日間にわたって開催された「併催セミナー」では、感動会社楽通株式会社代表取締役の田村慎太郎氏が「結果にコミット!最強印刷ツールの提案」、作道印刷株式会社代表取締役の作道孝行氏が「印刷業界のDXについて考える」、SDGsソーシャルデザイン協会代表理事の都築富士男氏が「ローソンの再建事例に学ぶ持続可能な企業経営」、大阪府印刷工業組合理事長の浦久保康裕氏、大興印刷株式会社代表取締役の髙本隆彦氏、感動会社楽通株式会社代表取締役の田村慎太郎氏による「Goto商店街事業の取り組みに向けた説明会」のパネルディスカッションも行われた。

jp2020_情報収集
次に起こる変化に対応するための情報を収集した

JP展は、機材トレーディングの場であると同時に、時代環境が求める印刷物の使命を印刷発注者とともに考えていくために真のパートナー探しについて情報を発信し、複合メディアにおける印刷業界の役割を考察していくことを役割のひとつとしており、同時に中小印刷業界の活性化策のひとつとして、「自動化設備を満たす需要創出策」が提唱される環境下にあって最も身近な課題である小ロット・高速処理に対応する「お客様に提案できる業態への転換」を促す基礎づくりを可能とする製品も数多く紹介され、「次に起こる変化への対応」に向けた情報を収集する機会として成果を挙げることとなった。

なお、2021年度は名称を「JP2021・印刷DX展」に変更し、作道孝行氏(作道印刷株式会社代表取締役)が新会長に就任し、2021年6月3(木)・4(金)日の2日間、インテックス大阪5号館で開催される予定となっている。

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