印刷需要の創造に向けた企画展示
開催まで3週間を切った「JP2020・ICTと印刷展」では、印刷需要の創造に向けた各種提案が行われる。
Go to 商店街仮想ブース
大阪府印刷工業組合では、渉外特別委員会が中心となって「JP2020・ICTと印刷展」において「Go to 商店街仮想ブース」を設置し、政府主導による「Go to 商店街事業」に対し、地域活性プロモーターとして印刷会社がサポートできる可能性について商店街関係者や来場者に提案する。
新型コロナウイルスの感染拡大によってイベントの中止・延期や外出の自粛などの影響で地域の商店街や店舗は甚大な被害を受けている。そうした状況を鑑み、収益回復の見通しを持ってもらうために中小企業庁が主幹となって地域を再活性化するために「Go to 商店街事業」が実施されている。
同事業では、国全体の需要喚起を図るべく、立地や集客機能に優れた商店街などにおいて人の流れと街の賑わいを創り出し、商店街などの賑わい回復を図ることを目指す。
そうしたことから同工組では、「Go to 商店街事業」において印刷業界が果たすことができる役割として、紙からWEB、イベントまでのオールラウンダーであり、集客イベントや独自キャンペーンをはじめ、連携プロモーション・新規プロジェクト・ホームページ制作・アプリ制作・チラシ制作などを請け負える体制が整っていることをアピールし、地元の商店街や店舗と印刷会社が連携を強化することで地域の活性化に寄与していくことを決めた。
企画趣旨
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、日本のあらゆる産業が大きな痛手を被り、人々の日常にも大きな爪痕を残した。
日本政府も特に影響の大きかった産業に対して「Go to キャンペーン」を随時開始している。
「Go to キャンペーン」は、「トラベル」に始まり、「イート」「イベント」と続き、最後に「商店街」となっている。
「Go to 商店街キャンペーン」を活用することによって、商店街が持つ可能性に対する「気づき」と、未来を創造する「チャレンジ」になればと考えている。
「JP2020・ICTと印刷展」に企画展示する目的
商店街関係者をはじめ、行政の方々に企画を提案することはもちろん、印刷工業組合の組合員や印刷産業に関わる人々に対しても可能性を感じられる企画内容を用意。
企画を1社で完結することが難しいと思われるため、組合員企業の得意なサービスを組み合わせて大きな企画を実施できるようにネットワークを構築しながら、「JP2020・ICTと印刷展」の会場をひとつの商店街に見立てる。
結果にコミット!最強印刷ツール提案ストリート
「JP2020・ICTと印刷展」に感動会社楽通・田村慎太郎Presents「結果にコミット!最強印刷ツール提案ストリート」が登場する。
この企画をプロデュースするのは、何でも形にする広告代理店の感動会社楽通の田村慎太郎社長。印刷営業が楽しくなり、結果が出せるアイテムを数多く展示する。
今回披露する製品の一例としては楽しみながらできるコロナウイルス飛沫対策アイテム「チェンジングフェイスシールド」がある。
同製品は、「楽しくつけられるフェイスシールドがあっても良い」との発想から誕生したチェンジングフェイスシールド。コロナ禍にあって「面白い」「かわいい」といったデザイン性に富んだものであり、店舗やイベントをはじめ、ノベルティとしても使える。
オリジナルのデザインの注文も行えるため、企業ロゴを入れてノベルティとしても使うことができる。
「思わずつけてみたくなるアイテムにと考案しました。どのように活用するかは使う人のアイデア次第であり、汎用性は高いです」と田村社長は示す。
同製品は企画性が高いところが注目を集めており、最近ではテレビや新聞などで連日取り上げられている。
このほかにも、ブースでは求人対策&企業のイメージアップが図れる「企業映画化プロジェクト」の魅力についても紹介する。
「仕事は楽しい方が結果は出ます。ヒアリング+解決案+アイデア+提案+企画+ビジュアル=結果(解決)と公式のもとお客様のお役立ち果たしていきたいとです」を田村社長は語っている。
街と社会を彩るサイン企画展
サインディスプレイの企画・制作で定評のある有限会社ハタヤ(神戸市西区)が「JP2020・ICTと印刷展」で提案するのは「非接触ブース」。
同社ブースでは、来場者や自社社員を思いやり、「展示会には出展するけれど、極力人と接触する機会を減らすことのできるブースづくり」をテーマに出展する。
これは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から現在の社会情勢の中で生き残っていくために考え抜いた同社なりの答えであり、この手法を使って街中の人々の出会いの場に「ワクワク・ドキドキ」と「安全・安心」を提供していく。
その手法のひとつが「QLEARを使って印刷×デジタルのより効果的な集客を!」をコンセプトに掲げたもの。キャンペーンコンテンツ制作ソフト「QLEAR」では、従来の約4倍スマートフォンをかざす率を上げるオリジナルのQRコードが作成でき、それを読み込んだ先にスマホサイトはもちろん、ルーレットやおみくじといったキャンペーンサイトを作ることができるようになる。
同ソフトを活用することで得られる効果としては、①大幅なコスト削減②新しい生活様式としての活用③正確な記録の管理が挙げらる。
例えば、ガチャなどをレンタルして使用する際に発生していた機器代金や人件費などがQLEARを使うことで削減され、コストカットが可能となる。
ブースでは、「QLEAR」を出展物と融合させることにより、極力少ない人員で自社がPRしたいことを展示会場で披露することができる展示を行う。
このほかにも、次世代ファブリックサイン「LUFAS(ルーファス)」は、従来の電飾看板はもちろんのこと、他のファブリックサインとは違った①CO2排出量の削減②職人不足を解消③再使用を促進④災害時の被害を抑制といった魅了が挙げられる。
特殊加工(紙器・パッケージ)技術展
大阪府下における紙器加工・段ボール加工・紙什器・ペーパーディスプレイに携わる若手リーダーが集結し、未来について語り合うことで技術力・人間力を高め合う会として活動を続けている「若者会」のメンバー5社が「JP2020・ICTと印刷展」で各社が持つ技術力・製品開発力を来場者に披露する。
同会創設者である園田純典氏(有限会社ソノダ代表取締役)が「これからの時代は業界の垣根を超えて腹を割って本音で語り合う場所が必要になる」との思いから若者会を創設した経緯について語る。
「10年ほど前に当社の忘年会に参加された方がいろいろと情報交換している様子を見て1人で悩むよりも誰かに悩みを相談することで解決できることも少なくないのではとの思いから若者会を創設しました。参加者同士が本音で語り合うことによって触発を受け合える人間関係が作れる場になればと願っています」と同氏は語る。
今日までに情報交換会を通じて交流を深めてきた同会では、「新たなチャレンジ」を掲げ、「JP2020・ICTと印刷展」に共同出展することを決めた。
ブースでは、各社がこれまでに作成した製品サンプルを数多く展示し、来場者とのネットワーク構築に向けて情報発信する。
「特殊加工のプロ集団として印刷物に付加価値が高められる提案を行います。コロナ禍で会員が集まる機会が減っていましたが、JP展に共同出展することによってお互いのさらなる発展に向けた起爆剤になればと願っています」と同氏は抱負を示している。
新型コロナウイルス感染対策製品展示コーナー
今もなお、世界中で新型コロナウイルス感染症の拡大を抑制する動きが続いており、経済活動に大きな影響を及ぼすとともに、感染拡大予防によって人々の働き方や生活様式は大きな転換を余儀なくされるようになってきた。
在宅勤務やテレワークに代表されるように、仕事面に関しては仕事のあり方・働き方・受注から納品までのオペレーションのあり方が大きく変化するとことからネットワークサービスを活用する企業も増えてきた。
一方で、新型コロナウイルス感染症との戦いはこれまでに経験をしたことのない敵との戦いとなるが、最近では感染拡大を抑制するために印刷技術を活用したフェイスシールドやマスクケース、抗菌印刷といった製品の開発が進み、これらをお客様に提供することで社会貢献することが印刷業界の使命となってきた。さらに、印刷現場の作業環境を改善する製品も開発されるようになってきた。
そこで、インテックス大阪で開催される「JP2020・ICTと印刷展」では、会場内に「新型コロナウイルス感染対策製品展示コーナー」を設置し、来場者に対して情報発信することにより、これらの製品の販路拡大を訴求していくこととなった。
来場事前登録のお願い
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、ご来場される方々に事前登録をお願いしています。事前登録された方はスムーズな入場が頂けますので、何卒ご協力をお願い申し上げます。